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増井 正浩 料理長
マスイ マサヒロ
MASAHIRO MASUI |
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亀戸升本本店 |
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生年月日:1965年4月12日 |
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出身地:東京都 |
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血液型:A型 |
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好きな本・愛読書:料理本、教育関係の本 |
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好きな映画:ハリー・ポッターシリーズ |
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好きな言葉・座右の銘:前進 |
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好きな場所・観光地:高千穂 |
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■料理人の道を志したきっかけと、現在に至るまでの経緯をお聞かせ下さい。 |
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中学の時から、和洋中にこだわらず、漠然と料理の世界に入りたいと思っていましたが、決定的だったのは高校三年生の時、アルバイトをしていた先で出会った和食の板前さんの影響ですね。その方の料理姿が格好良くて、ご本人も「料理人はモテるよ」なんていうから(笑)。もちろん、料理の世界への興味もありましたし、面白そうだなぁと思っていましたので、料理人になろうと決めました。
升本を選んだ理由は、高校の進路科の先生と「升本」の社長が同じ高校出身だったんです。そこで先生が「升本」を紹介してくれました。升本に面接に来た時には、食べきれないほどの料理をテーブル一杯に出して下さったんです。今では珍しくないものも、当時としては珍しく、食べたこともないような料理が一杯で、高校生だった自分には驚きと、有り難さと、料理の凄さを感じた瞬間でしたね。それで高校卒業後、調理師として升本に入社し、升本と共に、料理人としての道を歩んできました。
一般的な職業ではないので、まだ若かった頃は友達と遊べないことが一番辛かったですね。それでも我慢できたのは友達の一言があったからです。この世界に入る時に、「どうせおまえは嫌になって帰って来るよ」と言われたんですよ(笑)。それが発奮材料になって、嫌なことも辛いこともあったけど、乗り越えてくることが出来ました。友達の言葉に「負けるものか!」と負けん気を出したのが良かったのかな(笑)。でも、何よりも好きな料理の道だったから続けられたんでしょうね。 |
■店としてのこだわり、料理人としてのこだわりをお聞かせ下さい。 |
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店としては、「亀戸大根をいかに美味しくお客様に提供できるか」が一番ですね。色々な食材を使う中で、本来脇役の大根をいかに料理の主役として引き立たせ、お客様に食べて頂くかが大事なことだと思っています。
料理人としてのこだわりは、自分が腕を振るった料理で、どこまでお客様に喜んで頂けるかに尽きます。そして、お客様が喜んでくださった時、「美味しい」とか「こんな作り方があるんですね」などというお言葉を頂いた時には、本当に嬉しく、料理人としてのやりがいに繋がりますね。 |
■江戸伝統野菜「亀戸大根」について教えて下さい。 |
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亀戸大根は、文久年間(1860~1864)の頃、香取神社周辺で栽培され始めた大根です。別名「お多福大根」と呼ばれていましたが、大正初期に産地の名をつけて「亀戸大根」と呼ばれるようになったと聞いています。大正・昭和の初期まで、その名の通り当地・亀戸で栽培されていましたが、宅地化が進み、今では「幻の大根」となってしまいました。
特徴をお話しますと、亀戸大根は一般的なダイコンに比べ、茎が白く葉が大きく柔らかいのが特徴です。クサビ状にとがった根は30センチ程度でわずか200グラム足らずで、日本一小さい大根なんですよ。水分は少なめでキメ細かく、大根というよりカブに近い食感なので、あさり鍋にもとても相性が良いんです。
大根はデンプンを分解するジアスターゼの宝庫として知られていますし、ビタミンCが豊富。特に亀戸大根は普通のダイコンの2倍以上のビタミンCが含まれています。葉はビタミン類やミネラルが豊富ですし、健康にも良い野菜なんですね。 |
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■升本こだわりの料理について、ご説明をお願いします。 |
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メインは石鍋で亀戸大根とあさりをご賞味頂く、鍋会席「亀戸大根あさり鍋会席」です。亀戸(升本)コース、隅田コース、高砂コースと三コースをご用意していますが、どれも亀戸大根を中心としたコースでお客様が一番注文される人気料理です。平日のお昼の時間帯には、昼の膳として「亀戸大根あさり鍋めし」、「亀戸大根あさりせいろめし」をお出ししていますが、こちらも人気のお膳ですね。会席料理やお昼の膳にもお出ししていますが、「亀戸大根たまり漬け」は、亀戸割烹升本伝統の味を味わって頂ける一品です。他にも亀戸大根料理として、亀戸大根スティック、亀戸大根のかき揚げ、亀戸大根ステーキなど、特選料理の数々があります。
御祝い料理、御法事料理もありますので、慶弔事でお集まりの際にも、また各種ご宴会にもご利用頂けると思います。大広間で最大60名様まで可能ですから、団体様でのご予約もお受け致します。
また、お弁当も定番の割烹弁当から季節限定のお弁当、仕出し弁当や、健康をテーマとしたマクロビオティック弁当「和正食」などがあります。こちらも是非、ご賞味頂きたいですね。 |
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■最後に地域の皆様へメッセージをお願いします。 |
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会席料理もお弁当も、選び抜いたこだわりの素材を使用しており、保存料、合成着色料を一切使用せず、受け継がれた伝統の味で心をこめてお作りしています。
「亀戸大根」という地域の名前の付いた食材を使っているので、出来るだけ地域の活性化につながっていけるように頑張って行きたいですね。地域の皆様ともコミュニケーションを取りつつ、伝統ある亀戸大根を守って行かなくては、とも思っています。
もちろん、地域の皆様に限らず、多くの方に料理やお弁当を味わって頂くこと、楽しんで頂くことは「升本」としての喜びです。亀戸升本のおもてなしと心粋を、この地域から多くの皆様へ伝わって行くよう、今後も頑張って行きたいと思います。
※上記記事は2010.10に取材掲載したものです。
個人の主観的な評価や情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。 |
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