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久染 健夫 担当係長
ヒサゾメ タケオ
TAKEO HISAZOME |
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中川船番所資料館 |
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生年月日:1956年9月27日 |
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出身地:東京都 |
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血液型:AB型 |
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趣味・特技:読書、史跡巡り |
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好きな本・愛読書:推理小説、佐々木潤之介『幕末社会論』 |
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好きな映画:和洋問わず最近では『麒麟の翼』 |
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好きな言葉・座右の銘:愚直なまでに |
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好きな音楽・アーティスト:桑田佳祐 |
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好きな場所・観光地:番所橋の上から見た日本橋のビル群 |
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■久染係長がこのお仕事(歴史文化)に携わることになったきっかけをお聞かせ下さい。 |
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大学院生の頃、歴史が専門だった私に先輩が「荒川区の文化財調査員をやらないか?」と声をかけてくれたことが最初のきっかけですね。非常勤で学生にとっは割の良い仕事でしたし、学費の足しにもなるかなと始めたわけです。
当時は文化財の仕事なんて働き口も少なかったので、歴史学を専攻していると言っても将来は学校の先生になるぐらいかなとおぼろげに思っていました。でも、調査員の仕事そのものが「新しい分野であり、これからを開拓していく」というところが魅力だったんでしょうかね。荒川区から江東区の専門員を通しで9年間勤めて、文化センターなどを運営している江東区文化コミュニティ財団に入ったんです。当初は文化センター事業に関わっていましたが、深川江戸資料館を経て、中川船番所資料館での業務に携わっています。 |
■「中川船番所資料館」の概要をお話し下さい。 |
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中川船番所資料館は平成7年の発掘調査によって所在が確認された中川番所や、関東の水上交通の歴史、江戸和竿などの釣り文化を伝える施設として、企画展示、郷土の歴史や文化の紹介を行っている資料館です。資料館は小名木川の中川口に設置されていた「中川番所」の近接の地に開設されており、昔と今の江東地域、河川の風景をより感慨深く学ぶことができる場だと思います。
1階には釣り具を展示している他、資料の閲覧ができる図書室を備え、2階では区内在住の方々から寄贈された資料をもとに、古き良き昔の生活の様子を再現しているコーナー、江東区の民俗芸能や江東区の歴史などを学ぶことができるコーナーも設けています。そして3階は常設・企画展示室として江東区周辺の河川を中心に、江戸時代から近代までの関東の水上交通の歴史を取り上げています。3階入り口には中川番所の再現ジオラマを設置し、来館者を驚かせていますよ。まさにこの場所にあった「番所」に時を越えて出会えるわけです。また、江東地域は釣りの名所としても知られていた場所ですので、釣り文化の歴史や伝統の江戸和竿を始めとした釣り道具についても展示・紹介しています。
この他、図書室を利用して記録映画鑑賞会、釣り名人のトークショー、一階のロビーを利用して江戸和竿職人さんの実演・販売などのイベントも定期的に行っています。 |
■資料館の特長や、展示物へのこだわりをお伝え下さい。 |
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当館は郷土資料館としての役割も担っていますから、できるだけ当館で所蔵している資料を展示するようにしているんですよ。他の機関や自治体にあるような、どうしても手に入らない貴重なものなどはお借りして展示することもありますが、当館の所蔵数だけでも約6000点ほどありますね。
実は当館は温度と湿度を調節できる収蔵庫がある、江東区唯一の施設でもあるんです。貴重な資料を展示する際も収蔵しておく際も、保存状態を完璧にするためにはこの温度と湿度の管理は欠かせません。ですから、江東区の教育委員会などが入手した貴重な資料なども、当館に持ってきて収蔵しているんです。お借りした展示物など、扱いの難しい資料でもきちんとした管理のもとで展示できるので、来館者の皆さんの目に触れる機会を作ることができているんですね。
江東区の歴史コーナーでは「新田開発と農村」、「江東区の漁業」、「掘割」などテーマを決めて定期的に入れ替えながら紹介していきますので、是非、ご覧頂きたいと思います。 |
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■来館者について教えて下さい。 |
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来館者数は年間約1万人ぐらいでしょうか。社会科見学の一環で区内の小学校が来たり、大人の方であれば史跡巡りの同好会や、歴史勉強会のようなサークル、自主グループなどの皆さんがいらっしゃることが多いですね。どちらかというと時間的に余裕がある年配の方が多く、女性の方の方がやや多いでしょうか。
また、区内の小学校で教鞭を取られる先生でも、「地元は全く別」「区内のことを教えるのに自分はよく知らない」なんて方もいらっしゃいますから、社会科研究会というような、先生方で構成される研究グループが勉強に来られることもあります。私も一緒に史跡巡りをしたり、先生方に区内の歴史についてレクチャーさせて頂くこともあるんですよ。
一般の方でも事前に予約をして下されば展示物の解説や、歴史についての詳しいお話もしながらご案内できますので、お気軽にご連絡下さい。 |
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■最後に地域の皆様にメッセージをお願い致します。 |
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「中川船番所資料館」と言うと、幕府の番所ということで硬いイメージがあるでしょうが、「自分たちが住んでいる江東区ってどんなところなんだろう?」と、そう思った時には、是非、足を運んで頂きたいですね。一度ご来館頂ければ、きっと何かを掴んで帰って頂くことができると思います。
また、江東区は高層のビルやマンション、団地に囲まれていますが、この資料館の辺りに来ると太古の昔から流れている旧中川や、小名木川の入口があります。この風景は建物こそ違えども、江戸時代から変わらない光景が残っているので、きっと和みの場になると思いますし、江東区が持ちつづけているDNAを知ることができる場でもあると思いますので、是非、「中川船番所資料館」にお越し下さい。
皆さんにこの江東区を、郷土を知って頂くために「区民と寄り添いながら」を心がけて尽力していますので、どうぞ宜しくお願いします。
※上記記事は2012.3に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。 |
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