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医療法人社団 慈江会 住吉内科消化器内科クリニック

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倉持 章 院長
インタビュー
倉持 章 院長 クラモチ アキラ
AKIRA KURAMOCHI
医療法人社団 慈江会 住吉内科消化器内科クリニック
出身地:千葉県
趣味:旅行
よく手にとる本:ビジネス書
好きな映画:ミッション・イン・ポッシブル
座右の銘:初心忘れべからず
好きなアーティスト:スガシガオ
好きな場所:六本木
■医師であった祖父の思いを世代を越えて受け継ぐ
祖父が医師でした。祖父は私が物心つく頃には亡くなってしまっていたのですが、両親から祖父の話を聞かされているうちに、「お医者さんになりたい」と思うようになっていました。今思えば、両親の教育の賜物というところなのでしょうけれど(笑)、「良い職業」だという認識が変わることがなかったからこそ、迷わずこの道に進んだということなんですね。
大学卒業後は母校の内視鏡科に入局し、医局長・診療医長を経て、2013年に『住吉内科・消化器内科クリニック』を開設いたしました。特に大腸の内視鏡検査の場合、鎮静剤を使いますから、車で来院していただくのは難しいものがあります。だからこそ、駅から徒歩5分という条件にこだわり、幸いなことにこの地を得たということなのです。

倉持 章 院長 倉持 章 院長

■内視鏡専門クリニックとして
当クリニックは、胃カメラ・大腸カメラの専門クリニックです。内視鏡検査は年間1000件から2000件。ピロリ菌の除菌も年間300件程度と、おかげさまを持ちまして、クリニックとしては都内で屈指の消化器疾患を扱う医療機関となりました。
内視鏡検査については水戸や群馬といった遠方からも患者さんがお見えになっており、ピロリ菌除菌についても同様です。その一方で、風邪等の急性疾患や生活習慣病も診察させていただいており、こちらについては近隣に住まいの方が大半ということになります。内視鏡専門のクリニックという位置付けにはなりますが、日々のちょっとした不調についても、地域のクリニックとして少しでもお役に立っていけたらと考えています。

■専門医による万全の内視鏡検査体制
倉持 章 院長胃カメラに関しては、経鼻内視鏡を推奨しています。お恥ずかしい話ですが、私は医師でありながら、口からカメラを飲むのは上手ではないのです(苦笑)。口からでは“えずいて”しまい、マウスピースさえ噛めないくらいなんですね。それが鼻からの内視鏡を試したところ、驚くことにすっすっと入っていくではないですか。私自身がその利点を実感し、全面的な導入に至ったということなのです。
経鼻内視鏡の利点は、辛くないことだけではなく、麻酔が簡便で済むということもあります。午前に検査を終え、午後には仕事に戻ることもできますし、検査後の会食にも支障がありませんから、その点でも大きなメリットになると感じています。

こちらでは、私を含め、母校の内視鏡科が実施している「内視鏡検査技術認定試験」に合格した専門医のみが検査をおこなっています。検査にかかる時間は胃カメラで5分程度。大腸に関しても15分程度で、その時間の短さはスキルの高さが成せることです。5分で済んでしまうという意味では、患者さんは楽に感じられるのではないでしょうか。
患者さんへのご説明は基本的に私自身がおこなっていますが、検査の結果は必ずダブルチェックをおこなっています。指導医である私と専門医、そして、患者さん。三者が仔細に検討をおこなうことで、患者さんは安心してお帰りいただけると考えておりますし、内視鏡検査の質を担保するためにも、この体制は不可欠と考えています。

■防げる癌を確実に防ぐために
ピロリ菌は慢性萎縮胃炎を引き起こし、これはいわゆる前癌状態となります。紫外線を四六時中浴びていると、皮膚がんになると言われますよね。ピロリ菌も同様と考えてよく、胃がんのリスクファクターとして確定されています。
保険診療でピロリ菌の除菌をおこなうには胃カメラが必要になりますが、当クリニックでは自費診療という扱いで除菌のみをおこなっています。これは、「どうしても内視鏡がイヤ」という方のご要望に応えた形です。
「防げる癌」というものがあります。子宮頸がんに対するHPVワクチンがそれにあたり、胃に関してはピロリ菌の除菌がそれに該当します。また、大腸がんについても、こちらも防げる癌の中に入ってくるでしょう。戦える癌、防げる癌については積極的に取り組んでいくということが大切なのです。

■これから受診される患者さんへ
大腸カメラは40歳までに1度経験されておくべきでしょう。これはアメリカの考え方ですが、日本においても適用されるべきと考えます。1度やっておけば、ポリープが出来やすいのか、そうではないかがわかりますし、その後の過ごし方の目安がわかるということになりますからね。
大腸カメラは、アメリカでは50万円以上という高額になります。それから、ヨーロッパでは、専門医を受診するのに半年以上待たなければならないという事情があります。それを考えれば、日本ほど大腸カメラに対する敷居の低い環境はないと言えるのです。ピロリ菌の除菌と定期的な大腸カメラの受診。ご自身の健康のために、ぜひ考えに入れていただけたらと思います。

※上記記事は2019年1月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。


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