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たかすな内科胃腸科クリニック

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高砂 憲一 院長
インタビュー
高砂 憲一 院長 タカスナ ケンイチ
KENICHI TAKASUNA
たかすな内科胃腸科クリニック
生年月日:1964年6月9日
出身地:長野県
血液型:O型
趣味・特技:スキー
好きな本・愛読書:スキー、ドライブ、写真の本
好きな映画:ナイト&デイ、私をスキーに連れてって
好きな言葉・座右の銘:努力
好きな音楽・アーティスト:オールジャンル(ジャズ、クラシックからAKB48まで。何でも聴きますね。)
好きな場所・観光地:鎌倉、湘南
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■この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。
高校2年生くらいまでは農学部に進みたいと思っていたんです。日本酒が大好きだったんでね(苦笑)、研究室に入って美味しい日本酒を造れたらいいなくらいに思っていました。ところが高校の先輩で何人かが農学部に進みはしたのですが、そのことごとくが就職をされていた。大学に残って研究を続けてる人は誰もいなかったんです。それで、その夢は頓挫しちゃったんですね。
私は三人兄妹なんですが、1番上の姉が歯医者になっていました。兄妹で1番上がそういう道に進むと、下も何となく影響されるもんだと思うんです。真ん中が薬剤師となり、私は医者の道を選択しました。

日本大学に進み、内視鏡を専門とする消化器内科に入局しました。内科で1番多い症状が腹痛になります。風邪を引けばお腹が痛くなるし、ダイレクトに関係してなくとも、心臓を悪くされてる方が腹痛を起こすこともあるんです。「腹痛を知る」ということは内科医としての本道なのではないかと思ったんですね。
長らく日本大学に籍を置き、研鑽を積んだ後、2006年に『たかすな内科胃腸科クリニック』を開院致しました。内科一般及び胃腸科を主体とし、町医者として地域に根ざした医療を目指しております。

高砂 憲一 院長 高砂 憲一 院長

■院長先生が考える、町医者の立場をお聞かせください。
お節介かもしれませんが、病気だけを診るのではなく、患者さんの普段の生活までを診ていくのが町医者の役目だと考えています。
抱えておられる病気に対して、生活の一部を改善する必要があるのかどうか。患者さんのお話をしっかりと伺ってその是非を判断し、お伝えしていかなければならないと思っています。

大学病院に勤めていたときは、お酒であろうが、食生活に関わることであろうが、とにかく「ダメなものはダメ」とお伝えしていました。理想をプレゼンテーションするのが大学病院の役割でもありますし、実際に患者さんと顔を合わす機会も限られてきますから、そうお伝えするしかないというところでした。
それが街のお医者さんになると事情は変わってきます。常に身近に居るわけですから、自分の責任の範囲では多少の甘さはむしろ必要なのではないかと考えるようになりました。
糖尿をお持ちだから「甘いものは全部ダメ」と言うのでは、そもそも近くに居て診る意味がない。患者さんを知り、妥協点を探っていくアプローチは必要だと考えています。
しかし、言わなければいけないことは言わねばなりません。命に関わることがそうだし、そもそも患者さんは良くしたいと思って来院されるわけです。その原則に相反することであれば、それは断固として言わなきゃならない。嫌われようが、そっぽを向かることがあっても、患者さんのためを思って言わねばならないのが町医者だと思っております。

■内視鏡検査の必要性についてお聞かせください。
高砂 憲一 院長年齢が上がるにつれて、疾患のリスクは高まります。ガン年齢と称されるものが代表的ですね。ですので、ある程度の年齢に達したら自分で気をつけて検査を受けられたほうが良いと思います。
最近の傾向として特に女性に大腸がんが見つかるケースが増えてきています。女性の場合は「恥ずかしい」という気持ちがおありになると思うのですが、大腸がんの深刻さを鑑みても、やはり検査は受けられたほうがいいですね。
ある症状が出て、疑いがあったとしても検査をするまでは本当のところはわかりません。
「潰瘍だろうか?それともガンだろうか?」と気に病むのであれば、白黒付けられたほうが良いと考えます。検査の結果、心配のないケースであることが大半ですし、仮に疾患が見つかったとしても、早期の段階であれば充分な治療を望めます。ご自分の年齢を考え、定期的に検査を受けることをお勧め致します。

■遺伝子検査『ジェノマーカー』とは?簡単にお聞かせください。
大学病院等では一般的におこなわれるようになっていますが、『ジェノマーカー』とは遺伝子を調べることで生活習慣病などになりやすい体質であるかどうかを判定する検査です。
今現在の治療というのは、病気とわかった時点で治療するものです。それに対して、今後の治療はリスクを知ってそれに備える治療、すなわち予防医学にシフトしていくものと考えられています。
例えば検査を受けた結果、糖尿病のリスクが高いことが判明したとします。いまはその兆しが見えないにしても、その傾向が遺伝子的にあることがわかれば、それに備えることが可能になるのです。
この検査は糖尿病などの生活習慣病に限って判定するわけではなく、不整脈等のリスクを知ることも出来ますので、有効に活用していただければと思います。

■最後に地域の皆様へメッセージをお願いします。
「この病気って内科でいいんですか?」という疑問をよく耳にしますが、何であれ、ご心配なことがあれば一度来院されて診察を受けてみてください。
もちろん私では対処しえない病気も当然存在しますが、その場合も医師としての知識に基づいたアドバイスや、他院への紹介をおこなっています。一人で悩まず、気軽にご相談いただければと思います。
私自身、“赤ひげ先生”のようになりたいんです。迷っていることや、何か不安があれば足をお運びください。その不安の全てを解消することは難しいかもしれませんが、持っていた不安を多少なりとも軽減し、気持ちをラクにしてお帰りいただけるよう努めてまいります。どうぞよろしくお願い致します。

※上記記事は2011.7に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

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