|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
神成 貴夫 院長
カンナリ タカオ
TAKAO KANNARI |
|
|
|
あおぞら歯科 |
|
|
|
出身地:秋田県 |
|
|
|
趣味:子どもと遊ぶこと |
|
|
|
好きな作家:井沢元彦 |
|
|
|
好きな映画:ドキュメンタリー |
|
|
|
好きな言葉:足るを知る |
|
|
|
好きな音楽:オールジャンル |
|
|
|
好きな場所:自然が多い場所 |
|
|
|
|
|
|
|
■この道を志したきっかけと、現在に至るまでの経緯をお聞かせください。 |
|
秋田にある実家は祖父の代から続く老舗の歯科医院です。同じような環境で育った先生のなかには「小さい頃には診察室に出入りして遊んだ」なんて経験をお持ちの方も多いと思うのですが、私の家ではそれはご法度。診察室のなかというのは言わば「聖域」であり、子どもが遊び半分で入って良い場所では決してありませんでした。それゆえに歯科医という仕事に対しても、親近感というよりは畏怖に近い気持ちをずっと抱いていました。
昔から「人のためになる仕事に就きたい」と思っていて、環境問題に対する興味から農学・バイオ系の道に進むことを考えた時期もあったのですが、今申したとおり、私の心の根底には医業に対する想いがありましたので、最終的には祖父や父と同じく歯科医の道に進むことを決めました。
大学卒業後は埼玉県にある歯科医院で勤務医を務めたのち、27歳のときに当院を開業。卒業してから3年目での開業というのは、同級生のなかでもっとも早いものでした。そのぶん苦労することも多く、技術的にも経営的にも未熟だったこともあり、当時は1日1日を乗り切ることで手一杯でした。仕事にも慣れ、少しずつ落ち着いてきたのは、開業してから5年ほど経った頃でしょうか。とは言え、そこはゴールではなく、むしろスタート。余裕ができたことで、自分自身に足りないことや変えていかなければいけないことが客観的に見えてきましたので、それ以降は、寸暇を惜しんで勉強会などに積極的に参加して研鑽を重ねるとともに、そこで学んだことを地域の皆様に還元すべく日々精進しているところです。 |
|
|
■来院される患者様についてお聞かせください。 |
|
当院は、都営新宿線の大島駅と東大島駅のちょうど中間くらいに位置します。そのため、通りがかりでふらりと訪れる方というのはほとんどなく、転居後も引き続き通院してくださっている方を除き、患者様の9割以上は近隣にお住まいの方々。その意味では、当院はまさに地域密着型の歯科医院であると言ってよいと思います。
このあたりには、昔からの一軒家もあればファミリー向けの大きなマンションもありますので、当院にも、小さなお子様からご高齢の方まで実に幅広い年齢層の患者様にお越しいただいています。実家の歯科医院がそうであったように、地域に根差したうえで幅広い患者様を診させていただきたいと思っていた私にとっては理想的な環境と言えます。開業から10年以上が過ぎ、地域の患者様との関係性も次第に密になってきたと言いますか、ご紹介によって来院される患者様の数も増え、当院に対する信頼の証であると、とても嬉しく思っています。
患者様の症状について言いますと、住宅街にある歯科医院ですので、もっとも多いのはやはり虫歯です。通常の虫歯の治療もさることながら二次虫歯の治療、すなわちすでに他院で治療を受けておられるものの、それが不十分であるためにやり直しをさせていただくケースなども決して少なくありません。 |
■特に力を入れている治療などはありますか? |
|
冒頭でもお話したとおり、大学卒業後、医局等に在籍することなく早い時期に開業しましたので、そうした意味での「専門」というのは私にはありません。しかし、2007年にとある歯周病の1年コースのセミナーに参加させていただいたのを機に、勉強することの楽しさに目覚めまして(笑)、また技術や知識だけではなくグローバルな視点で考えることの重要性も学びました。それ以降は積極的に学会や研修会などに出席し、日本臨床歯周病学会の認定医も取得しました。そうした経緯もあり、現在は特に歯周病治療には力を入れています。
歯周病には自覚症状がありません。しかし自覚症状がないからこそ、初期の段階でスクリーニングし、症状が悪化する前に治療を行うことが大事になってきます。「これまでに歯周病の治療を受けたことがない」という方が意外と多くいて、皆様のお口の健康を預かる街の歯科医として、早期発見・早期治療を促すことも重要な使命だと考えています。
もうひとつ、入れ歯にも力を入れています。歯を失った際の選択肢として、最近ではインプラントが真っ先に挙がりますが、お口の中の環境が万全でないと、せっかく入れたインプラントが新たなトラブルを引き起こす原因となってしまう場合もあるので注意が必要です。無理にインプラントに頼らずとも、実は入れ歯で対応できることも多く、また物をきちんと噛むことのできる適切な入れ歯は認知症の予防にもつながります。ただし、入れ歯の汚れは誤嚥性肺炎を誘発する恐れがありますので、入れ歯を利用される患者様に対しては、管理面でのご指導も併せてしっかりとさせていただいています。 |
|
■仕事をするうえで心がけていることを教えてください。 |
|
患者様のお話をよく聴くことです。「聞く」ではなく「聴く」の方でして、しっかりと耳を傾けることで、患者様にはそれこそ心のコップが空になるまで十分に話し尽くしていただくようにしています。私があれこれお話したり説明したりするのは、あくまでもそれからですね。
あとは、学会や勉強会などに積極的に参加しているというお話を何度かしていますが、「新しいものはすべて良い」と考えているわけでは決してありません。新しいからと言って何でもかんでも飛びついて、それに振り回されてしまうことで、結局、被害をこうむるのは患者様です。そのようなことがないように、「その新しい知識や技術は本当に客観的に正しいものなのか(=広くコンセンサスを得ているか)どうか」をしっかりと見極めたうえで、良いと判断されたものに関しては導入する。学会や勉強会については、そのようなスタンスで臨んでいます。 |
|
■最後に、サイトをご覧になられる皆様にメッセージをお願いします。 |
|
私の歯科医としての原点は、地域のために尽力するかつての祖父や父の姿であり、子どもの頃に抱いた「人のためになりたい」という強い想いです。最近では、歯科医院は飽和状態にあり一部では不要論も聞かれますが、確かに、単純に歯を削って詰めるだけであればそのとおりかもしれません。しかし、歯科医にはもっともっとできることがいっぱいあると私は考えています。患者様お一人お一人のライフスタイルを踏まえ、親身になってご相談に乗り、そしてお口の健康をお守りするために末永くお付き合いさせていただく。これからも、そのような歯科医であるべく努力し続けたいと思っています。皆様におかれましても、歯周病や入れ歯を始め、お困りのことがありましたらどのようなことでもお気軽にご相談にいらしてください。
※上記記事は2015.8に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|